PlatBox(Sim Data Manager)

目次
プロジェクト概要

CSVファイルの加工アプリケーション

SimDataManagerとは、社会モデルシミュレーションソフトであるPlatBoxSimlatorの支援アプリケーションです。

『Sim Data Manager』イメージ

『Sim Data Manager』イメージ

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開発の背景

井庭研究会ではPlatBox Simulatorを使用してシミュレーション研究を行っている。PlatBox Simulatorでは生成したシミュレーションの結果をグラフにする際に、いらないデータを削除しなければならない。シミュレーション研究で扱うデータとしてのCSVファイルは非常に大きいもので、その削除を手動でやるには大変時間がかかるのが現状である。そこで、そのデータの削除の作業を自動化することによって、作業のスピードアップを図り、シミュレーション分析の作業を効率よく進めたいという要望があり、Sim Data Managerを開発することになった。

開発の目的

井庭研究室の学生の社会シミュレーションの負担を減らしたい。

成果物
データ

メンバー

名前役割所属
西嶋祥浩PMC株式会社
藤田匠学生メンバー環境情報学部4年
平澤秀幸学生メンバー環境情報学部3年
黒木雄太学生メンバー環境情報学部3年

メンバーの声

PlatBox参加者の声

スケジュール

開発スケジュール(実績)

開発スケジュール(実績)
  • 4/20:チーム結成
  • 4/20-4/28:実装するシステムの選定
  • 4/28-6/1:ヒアリング、要求分析、要件定義
  • 5/18-6/1:中間発表会準備
  • 6/1-6/8:プロジェクト提案書提出
  • 6/15-6/29:プロトタイプ版実装
  • 6/15-7/8:プロジェクト提案書再提出
  • 6/26-7/6:プロトタイプテスト
  • 7/6:プロトタイプ版提出
  • 7/13-24:正式版要件定義、実装、デバッグ
  • 7/24-28:正式版テスト、提出
  • 7/6-30:最終報告ドキュメント作成

ソフトウェアの規模

  • 全ステップ数(コメント含む):2366
  • 有効ステップ数(コメント以外):1329
  • コメント行数:1037
  • コメント含有率:44%

個人ごとの作業時間

  • 藤田:84h(6.4h / 週)
  • 平澤:117h(8.2h / 週)
  • 黒木:113h(8.0h / 週)
評価

成果発表会の様子

中間発表会の様子1 中間発表会の様子2 最終発表会の様子1 最終発表会の様子3

評価委員からのコメント

  • 他の人も言っていたが、Javaで実装を行ったという事だが、実際の企業のプロジェクトで行うとしたら、Excelのマクロ(VBA)で行うのが順当ではないかと思う。それも踏まえて、あえてJavaを選択したのなら、それはそれで評価に値すると思うが。
  • 要求分析に4月-6月という長い時間がかかっていますね。これを改善するためにはどうすれば良いかを検討すると、良い学習機会になったのではないかと思います。
  • 最終報告書を見ると、線表の管理などプロジェクト管理も実施しておりますが、PMとの作業分担は明確だったのでしょうか。

    ソフトウェアの品質作りこみがどれだけ開発プロセスの中に組み込まれていたのか、よく分りませんでした。バグの分析などは行われたのでしょうか。
  • 今迄Excelで14分の処理が開発したシステムで7分と言うのは、本当にIT効果があるのか?不明。
    このプロジェクトほど効果が歴然として出てくるものはないと思っていた。CSV形式のデータのハンドリングであり、そんなに難しくもないように感じるが、何か手こずっているよう。要件もユーザから出ていて、要件をマトメられなかったのは失敗か?目的狙いは正しくても開発方針が正しかったのか?
  • 仕様面について
    (1)おまけ機能の1-n行まで出力というのは不要ではないか。出来上がったCSVをExcelで表示すれば充分だから。
    (2)頻度指定機能も必要な気がしない。
    (1)、(2)あわせて、Excelのソートがあれば十分では。ということで、もっとユーザーの気持ちになった要求分析が必要であろう。
  • 出来上がったプログラムはとてもシンプルで良い物に見えます。(品質はよくわからない)
    「できました」「そうですか」では意味が無いので、もうすこし苦労した点などがわかるとよいです。
  • クライアント井庭研→要件は明確か?
    ・ユーザの要件を確立すると言うことは、ユーザのニーズをよく理解する事です。その為には、ユーザの業務をよく理解する事です。そのあたりは少し体験できた様です。
  • デモの例示が簡単すぎたため、システムの有効性を聞き手にどれだけ理解してもらえたかが少し気になりました。多様な方法論の中から、何故それを選んだかということが説明できるようになると立派です。PMとメンバーが共通理解をすることの重要性、コミュニケーションをよくするためにどのように工夫すればよいかなど、学ぶことが多かったと思います。ここでの成果が次のプロジェクトに繋がることを期待しています。
  • ・実装された昨日が単なるCSUファイルの整形だけなので、一学期かけて開発するほどの規模なのかという疑問が感じられた。

    ・自分たちの開発したアプリケーション規模は、最低限説明できるようにしておいて欲しい。

    ・プレゼンテーションでは、開発したシステムの魅力が伝わるように内容を工夫するとよい。
  • ・発注者から注文内容を聞き物を作り評価してもらうという流れを経験できて良かったのではないか。

    ・要求内容を満たしているかどうか不明。